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展示
店内にて、アーティスト須貝旭さんの、「天文機器」をモチーフにした作品を数点展示しています。
詳細な期間は未定ですが秋頃までを予定しています。
以下、須貝さんよりメッセージです。
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for an observation (観測 / 観察のために)
本作は天文機器をモチーフとしています。象限儀やアストロラーべと呼ばれるこうした機器は、天体の高度と方角を観 測し、位置と時刻を導き出すために用いられてきた道具です。
“for an observation (観測 / 観察のために)”は、時間とともに少しずつ見た目が変化します。銀箔や写真の感光液など、光 や空気に反応する素材を用いて描くことで、時間が経つにつれて画面の一部は青さが増し、また一部は黄変します。そ のため作品には、絵画が経過した時間の痕跡が残されていきます。
天体の観測によって位置と時刻を知ることができるように、絶えず変化していく絵画を見つめるとき、一瞬のうちに過 ぎ去る自身の「現在地・現在時」を、微かに照らすことができるかもしれません。
*略歴
2020.3 愛知県立芸術大学大学院 美術研究科博士後期課程 修了
2019.11 個展「これから来る過去、通り過ぎた未来、おぼろげな今」, Gallery Valeur(名古屋)
2019.3 アーティストインレジデンス, AGA LAB(アムステルダム)
*webサイト
2021-08-09 | Posted in BLOG | Comments Closed